OBSでゲーム録画する設定、カクつかない初心者向けの決め方
ボス戦をきれいに残したくて録画したのに、見返すと映像がカクカクで音ズレまでしている。OBSでゲーム録画をすると、初心者の多くがまずこの壁にぶつかります。原因はパソコンの性能不足より、初期設定のまま録画していることのほうがずっと多いです。

ボス戦をきれいに残したくて録画したのに、見返すと映像がカクカクで音ズレまでしている。OBSでゲーム録画をすると、初心者の多くがまずこの壁にぶつかります。原因はパソコンの性能不足より、初期設定のまま録画していることのほうがずっと多いです。
OBS Studioは無料ですが、設定項目が多いのが難点です。この記事では、ゲームを録画するだけなら最低限決めておくべき項目を、実際に使っている数値つきで紹介します。配信の設定は扱わず、録画に絞ります。
OBSでゲーム録画を始める前に確認すること
設定を触る前に、自分の環境を三つだけ確認しておきましょう。ここを把握していないと、どの数値を選ぶべきか判断できません。
- グラフィックボードの種類。NVIDIAのGeForce、AMDのRadeon、Intel内蔵グラフィックスのどれかで、使えるエンコーダーが変わります。Windowsならタスクマネージャーのパフォーマンスタブで確認できます。
- 保存先ドライブの空き容量。1080p・60fpsの高画質録画は1時間で10GBから20GBほど使います。最低でも100GBは空けておくと安心です。
- 録画したいのはPCゲームか、Switchなどの家庭用ゲーム機か。家庭用ゲーム機の場合は別途キャプチャーボードが必要です。
最初に決める出力設定
OBSを起動したら、右下の「設定」から「出力」を開き、出力モードを「詳細」に切り替えます。基本モードのままでは大事な項目が隠れているからです。そのうえで「録画」タブを開いて、次の順に決めていきます。
録画フォーマット
おすすめはMKVです。OBSが途中で落ちたり、パソコンがフリーズしたりしても、それまでの映像が残ります。編集ソフトで使うときは、OBSの「ファイル」メニューにある「録画の再多重化」でMP4に変換すれば、数秒から数十秒で終わります。画質は落ちません。
エンコーダー
GeForceなら「NVIDIA NVENC H.264」、Radeonなら「AMD HW H.264」、Intel内蔵なら「QuickSync H.264」を選びます。グラフィックボード側で処理するので、ゲームの動作への影響が小さくなります。CPUで処理する「x264」は、8コア以上のCPUでないと録画中にゲームが重くなりがちです。
レート制御と画質
録画では「CQP」を選び、CQレベルを20前後にします。数値が小さいほど高画質でファイルが大きくなります。18にすると見た目はほとんど変わらないのに容量が3割ほど増えるので、まずは20から試し、気になったら下げるのが効率的です。
映像と音声の設定
「映像」タブでは、基本解像度と出力解像度をどちらも1920x1080、FPSを60にします。モニターが4Kでも、最初は1080pのほうが安定します。
音声は意外と見落としがちです。「出力」の録画タブで音声トラックを複数チェックしておくと、ゲーム音とマイクを別々のトラックに分けて保存できます。編集時にマイクだけ音量を下げられます。
もうひとつ大事なのが通知です。録画中にLINEやDiscordの通知音が入ると、映像が台無しになります。録画前にパソコンとスマホの通知を切っておきましょう。通知を減らす考え方はスマホの通知を減らすと集中力が回復する理由でも紹介しています。
ソースの追加はゲームキャプチャを優先する
画面の取り込み方法は、ソースの「+」から選びます。PCゲームなら「ゲームキャプチャ」が第一候補です。ゲーム画面だけを取り込むので、通知などが映り込みません。
ゲームキャプチャで真っ黒になる場合は、ゲームを管理者権限で起動していないか、フルスクリーンとボーダーレスの切り替えで直らないかを試します。だめなら「ウィンドウキャプチャ」を使います。
Switchを録画する場合は、キャプチャーボードをつないで「映像キャプチャデバイス」を追加します。USB接続の外付けタイプなら1万円台から選べます。安定した接続環境を作りたい人は、Switchを有線LANでつなぐ方法もあわせて見直しておくとオンライン対戦の録画がスムーズです。
「ビットレートは高いほどいい」は録画では正しくない
ネットの解説でよく見るのが、「録画は画質優先だから、ビットレートを50000kbpsや100000kbpsにしておけばいい」というアドバイスです。私はこれには反対です。
固定ビットレートを極端に上げると、静かなメニュー画面でも激しい戦闘シーンでも同じ量のデータを書き込み続けます。結果として、ファイルは1時間で40GBを超え、HDDに保存している場合は書き込みが追いつかずにコマ落ちが起きます。高画質のつもりで設定した数値が、カクつきの原因になるわけです。
CQPなら、動きの少ない場面ではデータを減らし、激しい場面では増やしてくれます。同じ見た目の画質で容量を大きく抑えられ、ドライブへの負担も小さくなります。どうしてもビットレート指定にしたい場合でも、1080p・60fpsなら20000kbpsから30000kbpsで十分です。
録画前のチェックリスト
- テストで1分だけ録画し、映像と音声を両方確認する。
- OBS下部の統計で「エンコードの遅延によるフレームスキップ」が0%に近いか見る。
- 保存先がHDDではなくSSDになっているか確認する。
- パソコンとスマホの通知をオフにする。
- 長時間録るときは、録画開始前に空き容量を確認する。
録画したプレイ時間をあとから振り返りたい人は、ゲームプレイ時間を記録するアプリと組み合わせると、どの日にどれだけ遊んだかが一目でわかります。
よくある質問
OBSで録画するとゲームが重くなるのはなぜ?
多くの場合、エンコーダーがCPU処理のx264になっているのが原因です。グラフィックボードのエンコーダー(NVENCなど)に切り替えると負荷が大きく下がります。それでも重い場合は、FPSを30にするか解像度を下げて様子を見ます。
OBSの録画はMP4とMKVどちらがいい?
録画中のトラブルに強いMKVがおすすめです。MP4は録画が途中で止まるとファイル全体が開けなくなることがあります。MKVで録って、必要なときにOBSの再多重化機能でMP4に変換するのが安全です。
OBSでSwitchのゲームを録画するには何が必要?
HDMI入力のあるキャプチャーボードが必要です。Switchドックからの映像をキャプチャーボードに入れ、パソコンにUSBでつなぎます。OBSでは「映像キャプチャデバイス」として追加すれば録画できます。
More in アプリ
アプリ
PSリモートプレイをスマホで快適に遊ぶ設定と回線の目安
リビングのテレビを家族に譲ったとたん、PS5のゲームが進まなくなる。そんなときに頼りになるのがPSリモートプレイですが、スマホで試してみたら映像がカクカクする、ボタン入力が遅れる、数分で切断される、という声もよく聞きます。原因のほとんどは本体とアプリの設定
アプリ
積みゲーを減らす管理アプリの使い方、セールで買いすぎない記録術
セールのたびに「いつか遊ぶ」と思って買ったゲームが、気づけばSwitchのホーム画面に20本以上並んでいる。しかもその半分は、起動すらしていない。年に50本前後のゲームを買う私も、去年の冬に数えてみたら未プレイが23本ありました。金額にすると4万円近く。さ
アプリ
長編RPGの攻略メモはアプリで残す、続きを忘れない記録術
3週間ぶりに長編RPGを起動したら、次にどこへ行けばいいのか、誰に話しかける途中だったのか、まったく思い出せない。セーブデータは80時間を超えているのに、最初の30分は町を歩き回るだけで終わる。社会人になってからRPGを遊ぶ人なら、一度は経験があるはずです