オンラインゲームで大きな成果を約束する話をプレイヤーが疑うべき理由
「この周回ルートなら1週間で最強装備がそろう」「この編成にすれば誰でもランキング上位に入れる」。オンラインゲームを遊んでいると、こうした景気のいい話をSNSや動画で毎日のように見かける。読んでいるだけでワクワクするし、自分もすぐに強くなれそうな気がしてくる。ただ、実際に試してみると、話のとおりにいかないことのほうがずっと多い。

「この周回ルートなら1週間で最強装備がそろう」「この編成にすれば誰でもランキング上位に入れる」。オンラインゲームを遊んでいると、こうした景気のいい話をSNSや動画で毎日のように見かける。読んでいるだけでワクワクするし、自分もすぐに強くなれそうな気がしてくる。ただ、実際に試してみると、話のとおりにいかないことのほうがずっと多い。
このブログで長くRPGの攻略メモを書いてきた身としては、大きな成果を約束する話ほど一度立ち止まって考えたほうがいいと感じている。知り合いのあるプレイヤーは、攻略Wiki、配信者のまとめ、掲示板、そしてankertotoのような情報サイトを見比べてから判断するようにしているそうだ。彼いわく、どの情報源も「必ず大きな結果が出る」とは保証できないし、保証している話ほど、どうやって測ったのかが書かれていないという。
今回は、オンラインゲームで大きな成果をうたう話をなぜ疑うべきなのか、そして現実的な目標をどう立てればいいのかを、自分の記録も交えてまとめてみる。
派手な結果の裏には見えない試行回数がある
動画で紹介される「1時間でレアアイテム3個ゲット」のような結果は、たいてい何十回もの挑戦のなかで一番うまくいった回だ。撮影している本人がうそをついているわけではない。ただ、うまくいかなかった回は動画にならないので、見ている側には成功例だけが届く。
たとえばドロップ率が2%のアイテムなら、100回挑戦して1個も出ない確率は約13%ある。逆に、運がいい人は20回で2個出ることもある。後者の人が「このやり方なら簡単に出る」と発信すれば、それを見た多くの人ががっかりすることになる。数字のばらつきを知っているだけで、こうした話への見方はかなり変わる。
自分の周回を1か月記録してみた結果
実際にどれくらいばらつくのかを知りたくて、あるオンラインRPGで素材集めの周回を1か月間ノートに記録してみた。1日あたり30周、合計で約900周。狙っていた素材のドロップ率は公式に5%と書かれていた。
- 一番運がよかった日は30周で4個出た。
- 一番運が悪かった日は30周で0個だった。
- 0個の日は1か月のうち7日あった。
- 合計では46個で、割合にすると約5.1%だった。
1か月を通すと、ほぼ公式の確率どおりに落ち着いた。もし4個出た日だけを切り取って「この時間帯は出やすい」と発信していたら、それはもっともらしい誤解になっていたはずだ。日ごとの結果ではなく、長い期間の合計を見ることが大事だとあらためて感じた。
「目標は高く持て」というアドバイスの落とし穴
ゲームでも勉強でも「目標は高く持ったほうが伸びる」とよく言われる。確かに、やる気を出すきっかけとしては悪くない。ただ、運の要素が大きいオンラインゲームでこれをそのまま当てはめると、かえって苦しくなることがある。
たとえば「今夜中に限定キャラを引く」という目標は、自分の努力ではどうにもならない部分が大きい。達成できなければ、上手に遊んでいても気分は最悪になる。それよりも「今週は苦手なボスの攻撃パターンを覚える」「1日の周回を決まった数で止める」といった、自分でコントロールできる目標のほうが、結果的に長く楽しく続けられる。RPGの物語が心に残るのも、急いで結果を求めず一つずつ進めたときだということは、RPGの物語がなぜ心に残るのかでも少し触れた。
大きな約束を見分けるためのチェックポイント
何度も期待外れを経験するうちに、次のような点に注目するようになった。
- うまくいかなかった例や条件について書かれているか。
- 何回試した結果なのか、回数がはっきりしているか。
- 「誰でも」「必ず」「すぐに」といった言葉が多くないか。
- 発信している人が、その話を信じてもらうことで何か得をしていないか。
- 質問したときに、具体的な数字で答えてくれるか。
三つ以上当てはまる話は、参考程度に読むくらいがちょうどいい。逆に、失敗した回数まで正直に書いている情報は、地味でも信頼できることが多い。
現実的な期待値を持つと遊び方が変わる
期待を下げるというと、つまらなく感じるかもしれない。でも実際には逆で、現実的な見通しを持ってからのほうがゲームを楽しめるようになった。ドロップしない日が続いても「確率どおりならこういう日もある」と思えるし、出たときの喜びも素直に味わえる。
プレイ時間の記録もおすすめだ。何時間遊んで何が手に入ったのかを残しておくと、自分にとっての「普通」がわかってくる。記録アプリについてはゲームプレイ時間を記録するアプリが人気の理由で紹介しているので、気になる人はのぞいてみてほしい。
小さな積み重ねがいちばん確実な近道
結局のところ、オンラインゲームで強くなる人の多くは、一発の大当たりではなく、毎日の小さな積み重ねで前に進んでいる。操作に慣れる、敵の動きを覚える、装備を少しずつ整える。どれも派手ではないけれど、確実に自分の力になる。
次に「これで一気に強くなれる」という話を見かけたら、まずは何回試した結果なのかを考えてみてほしい。そして、自分で記録を取って確かめてみる。それだけで、話題の情報に振り回されることはぐっと減るはずだ。
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